透明感の作り方
透明感があってしかも小ジワ、毛穴、たるみを目立たなくするには、いったん肌の内部に入り肌の内側から肌表面を明るく魅せる肌内光を上手く設計しなければなりません。
肌内部を伝わり易い600nm以上の赤い光を実際に肌に当てると、肌の凹凸が目立ちにくく、透明感が感じられます。
そこで赤色光の吸収の小さい色材を使って自然で明るくしかも小ジワ、毛穴など力目立たないファンデーションが開されています。
また日が当ると少し黒くなって白浮きを防ぐ光学粉末や、日光が当たるとわずかに紅くなる光学粉末などが環境での肌色変化を補正します。
色補正以外に凹凸補正もあります。
小さなシワや毛穴を見えなくするために、球状粉末を使います。
これは曇りガラスと同じ効果ですが、球状粉末は転がって肌に付き難いために、板状粉末の上に子持ち昆布のように付けます。
大きな板状粉体上にファイバー状や板状を形成させて、光の方向を制御して顔を立体的に見せるという試みもなされています。
角層の自然さをファンデーションで出すために角層をモデルとした光学粉末もいろいろと開発されています。
不自然な豊胸
豊胸がばれる原因の代表として、昔から言われてきたのは固さです。
最近はバッグの改良や胸に脂肪を注入する脂肪注入法といった本物と大差ない手術が確立されているため、固さでばれてしまうことは減ってきているようです。
おそらく現在の豊胸技術でばれる原因となるのは、体形とのアンバランスさでしょう。
痩せ気味の人が胸を大きくしすぎると間違いなく違和感が生まれます。
一度違和感が生まれてしまえば、本来ばれることの無かったわずかな硬さの違和感にも気づかれてしまいます。
このようなことを言うと、「痩せているのに胸が大きい子はいる」と言われる方もいますが、痩せ型で胸がある人と痩せていて胸の小さい方はやはり、脂肪のつき方に違いがあります。
大きい胸に憧れるあまりにサイズばかりに目が行きがちになる気持ちもわかりますが、やはり体形に合った自然な大きさになるようにしましょう。
第二の肌
すっびんのままでは外に出ないという女性は多いですが、その人たちにとって、ファンデーションは「第二の肌」といえるでしょう。
ファンデーションの働きは年齢とともに現れる肌のくすみ、色むら、シミ、ソバカスなどの欠点を隠し、毛穴を目立たなくし、若々しく健康的な肌を演出することです。
1950年代は欧米の影響を受け、現在のファンデーションの原型が出来ます。
平安時代から続いた「白い肌色づくり」に明治・大正時代の肌色に近い粉で肌を均一に見せる考え方が加わったものでもあります。
60年代には日焼け肌ブームが起こります。
水を含んだスポンジで取る「ビューティケーク」と呼ばれるケークタイプが主流でした。
これは水になじむ状態でスポンジに取り、肌に塗布されると転相して汗などで取れにくくなるのです。
日焼け肌は80年代の美白ブームまで続きます。
70年代は「ピンクで白め」と「夏の小麦色」がせめぎ合います。